顔がカサカサ状態になっているのは、言うまでもなく肌が乾燥しているからです。
化粧品などを使うと、ヒリヒリすることはないでしょうか?
もしそうなら、肌のバリア機能の役割をしている皮脂と角質層内の水分が減少していることが考えられます。
つまり・・・
顔のカサカサ=乾燥肌=バリア機能の低下=敏感肌
という関係になっていると思われます。
顔のカサカサを改善する飲み物について
顔のカサカサ状態を内から改善するには、体の「冷え」をなくすことが先決です。
体が冷えると血流が悪くなり、肌細胞に十分な栄養が行きとどきません。
血流を良くして、肌細胞に十分な栄養を送れば、肌のバリア機能を強化できます。
体の冷えを改善するには、温かい飲み物で解決できそうですが、それは一時的なもの。
ここでは、根本的に冷えをなくして、顔のカサカサを改善する飲み物をご紹介します。
身体の冷えをなくし、乾燥を防ぐ飲み物については、石原結實氏の『老化は身体の乾燥が原因だった!』(三笠書房)からの引用です。
ニンジン・リンゴ・塩ジュース
「塩?」と思われたかもしれませんが、塩は、細胞の内と外の水分をコントロールし、身体から余分な水分を排出する役割をします。
余分な水分を排出することで、冷えやむくみの改善につながります。
身体の余分な水分を排出するのは腎臓。
腎臓機能を強化することで、冷えを改善することができます。
ただし、塩分をコントロールする必要がある方は、注意してください。
ニンジンを取り入れる理由
ニンジンなどの根菜類は、人間の体にたとえると下半身にあたります。
根菜類を取り入れることで、下半身に位置する腎臓の機能を高めようという漢方の理論にもとづいています。
また、ニンジンは、体を温める色である暖色をしているというのが、ニンジンを取り入れる理由でもあります。
リンゴを取り入れる理由
リンゴは北方でとれる果物で暖色をしています。
なので、身体を冷やす心配のない果物といえます。
ニンジン・リンゴ・塩ジュースの作り方
・ニンジン2本(約400g)
・リンゴ1個(約300g)
・塩(自然塩) 適量
2.ニンジンもリンゴも皮ごとジューサーにかける(リンゴの種も)。
3.コップに入れて塩を適量加えて、かむようにゆっくり飲む。
できたジュース(コップ約2.5杯)を毎朝飲みます。
朝は忙しくて、作っていられないという方は、市販のニンジンジュースとリンゴジュースを混ぜて、塩を加えたものでもOKだそうです。
ただ、新鮮な野菜や果物には、多くの栄養素や酵素が含まれているので、市販のジュースよりできれば手作りの方がよいとのことです。
「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」は朝食がわりにもなりますが、「朝、2杯半飲むのはちょっとつらい!」という方は、「生姜紅茶」がオススメです。
私も「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」は、お休みの日などにたまに作るだけで、もっぱら「生姜紅茶」を毎日飲んでいます。
生姜紅茶(ジンジャーティー)
生姜(しょうが)は体を温める食材としてよく知られています。
その他には、生姜を摂ると、腎臓の血流がよくなることで尿の出がよくなり、体の余分な水分が排出されます。
体から余分な水分が排出されると、逆に細胞に必要な水分がとりこまれ、細胞がみずみずしく若返ります。
紅茶に含まれるカフェインには利尿作用がありますので、水分の排出を助けます。
ただし、寝る前に飲むと睡眠の途中で目覚め、トイレに行きたくなるので注意してください。
生姜紅茶の作り方
・紅茶
・すりおろし生姜
・黒砂糖(もしくはハチミツ)
それぞれ適量
1.熱い紅茶に、すりおろした生姜を適量加える。
2.そこに黒砂糖もしくはハチミツを加える。
1日に、3~6杯飲むと効果的です。
<生姜>
・体を温め、発汗を促して血液、体液の流れをよくする
・尿の出をよくして体の水たまりを排出
・エネルギーの流れをよくして気力を高め、落ち込んだ気分をなくす
・血小板が集まって固まり、血栓(けっせん)となるのを防ぐ、または、改善する
<紅茶>
・体を温める
・カフェインによる利尿作用
<黒砂糖orハチミツ>
・豊富なミネラルによる滋養強壮作用の促進
ノンカフェインの紅茶に生姜湯をプラスした食品が売られていますが、ノンカフェインではあまり意味がありません。
紅茶でカフェイン中毒にならない?
カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。(厚生労働省)
欧州食品安全機関(EFSA)によると、妊娠・授乳中の女性を除く成人の場合、安全とみなされる1日あたりの摂取量を400mgまでとしています。
※妊娠・授乳中の女性は200mg
ヨーロッパ人の体重を基準としていますので、400mgは少し多いと思います。
成人の場合、1日あたりのカフェイン摂取量の上限(安全とみなされる量)は、体重×5.7(mg)で計算します。未成年の場合、体重×3(mg)です。※欧州食品安全機構(EFSA)による
食品名 | カフェイン濃度 (100mL中) |
カップ1杯(150ml) あたりのカフェイン濃度 |
紅茶 | 30mg | 45mg |
コーヒー | 60mg | 90mg |
インスタントコーヒー | 57mg | 85.5mg |
玉露 | 160mg | 240mg |
煎茶 | 20mg | 30mg |
ウーロン茶 | 20mg | 30mg |
体重50kgの成人だと、1日に飲む紅茶は6杯程度が限度になります。
日本人の場合、これより少なめを限度にするとよいでしょう。
飲み方の注意として、一度に200mg(体重70kgの成人:約3mg/体重)以上を摂取すると、急性カフェイン中毒を起こす可能性があります。
カフェインを1日に250mL以上飲むと、夜に目覚める回数が多くなるという研究結果もあります。
これを考慮に入れると、体重50kgの成人は「生姜紅茶」を1日4~5杯を限度にするのが望ましいと言えます。
カフェインは美容に悪くないの?
カフェインを過剰摂取すると、カフェインの刺激や睡眠不足により、免疫力が低下してメラニンが増加して、しみ・そばかすができる可能性が高くなると言われています。
なので、「カフェイン断ち」を始めている人も少なくありません。
しかし、メラニンの増加は、カフェイン単独で起こることではなく、紫外線やその他の刺激のある食品の摂取など複合的に起こります。
一方、紅茶には、メラニンの生成をおさえるハイドロキノンという成分が含まれています。
また、紅茶に含まれているカテキンには、虫歯・口臭予防、殺菌作用による風邪の予防効果が期待できます。
さらに、カテキン(タンニン)には抗酸化作用もあるので、活性酸素をおさえることで、シミやしわ、老化の予防効果が期待できます。
カフェインの過剰摂取に注意すれば、美容に影響ありません。
カフェインの睡眠への影響について
寝る何時間前なら、カファインが睡眠に影響しないのでしょうか。
ネットにはいろいろ書かれています。例えば、
・健康な人で寝る4時間~6時間前
・就寝前3~4時間
・5時間~7時間前
いずれにしても、何を根拠に書かれているのかわかりません。
次の記事が参考になります。
日経Gooday https://gooday.nikkei.co.jp/
これでいくと、だいたい寝る7時間~8時間前にカフェイン入りの飲み物をひかえると、睡眠に影響しないと言えるのではないでしょうか。