肌の乾燥対策でやってはいけないこと|○○のせいにしていない?

乾燥肌の直接の原因は、皮脂の減少と角質層内にあるセラミドやNMF(天然保湿因子)などの潤い物質の減少です。

これらの減少の要因としては、加齢、ストレス、かたよった食事などさまざまです。

皮脂やセラミドが減少しているのに、肌の乾燥対策として行っていることが、かえって逆効果になっていることがあります。

この記事では、逆効果になる肌の乾燥対策を3つご紹介します。

 

オイルを塗る

皮脂線から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される水分が混ざったものが皮脂です。

肌表面をおおって皮脂膜をつくり、紫外線や細菌などの刺激から守る働きをしています。

しかし、女性では、皮脂の分泌は20代でピークをむかえ、それから減少していきます。

皮脂が減少すると、バリア機能が働かなくなり、セラミドなどの潤い成分に影響を与えます。

そこで、化粧品のオイルをぬって皮脂のかわりをさせることを思いつきます。

しかし、角質層内まで浸透してしまうオイルをぬると、セラミドなどの成分とのバランスがくずれ、逆効果になることがありますので注意が必要です。

一番いいのは、オイルや油分の多い化粧品を使わないことですが、どうしても肌がつっぱるようでしたらワセリンの使用をオススメします。

ワセリンは、角質層内までほとんど浸透しないという特徴があります。

 

長時間の入浴

お風呂に入って肌を潤うようにするという考えは間違っています。

カサカサの手をお湯でぬらすとしっとりします。

でも長くは続きませんよね。それと同じことです。

また、お風呂にゆっくり長時間浸かっていると、肌がふやけてきますが、それと同時に角質層内のセラミドなどが流れていきます。

お風呂からあがって、体がぬれたままの状態でいても潤い成分が流れ出てしまいます。

ただし、水毒症の場合は、ゆっくり湯船に浸かって腎臓のあたりを温めるのが基本。

いずれにしても、皮ふがふやけるほど長く湯船に浸からないようにしましょう。

水毒については、こちらの記事に書いています。

>>乾燥肌と水毒の関係|乾燥肌という理由で水をたくさん飲んでない?

 

体を洗うときの注意点

ナイロン製のタオルやスポンジでゴシゴシこすると、角質層が傷つくのでやってはいけない、ということはよく言われています。

肌の乾燥でかゆみがあるなら洗う箇所は、外気に肌が触れている部分と”わき”や”デリケートゾーン”だけで十分です。

その他の部分は、湯船に浸かると汚れの大半は落ちます。

別のページ「乾燥したカサカサ肌を改善する入浴方法とは・・・」にも書きましたが、私は背中を1ヵ月近く洗わなかったら背中なのかゆみがうそのようになくなりました。

以来、背中は1週間か2週間に1度、石鹸でさっと洗うだけにしています。

ニオイ(体臭)が気になる場合は、耳の裏とワキからデリケートゾーンにかけてのマンマリーラインと呼ばれる部分を泡立てた洗顔料で洗うようにすればOK。

マンマリーラインには、ニオイの原因となるアポクリン汗腺が集中している箇所です。

 

ストレスのせいにしていない?

ストレスがあると、さまざまな病気をまねくリスクが高くなると言われています。

しかし、ある調査によると、ストレスが健康に悪いと思っている人ほど死亡率が上がり、そうでない人は死亡率が上がらないことがわかりました。

これを乾燥肌の話におきかえると、乾燥肌の原因がストレスだと強く思いすぎると、なかなか乾燥肌が改善されないという結果になりかねません。

健康心理学者のケリー・マクゴニガルは、ストレスに対応する時には、ストレスをうまく処理できると信じることが重要であると強調しています。

また、他の人に手を差しのべることでストレスが解消すると言っています。

次の動画は、ケリー・マクゴニガルの有名な講演です。

 

1度目は、字幕を追うのがせいいっぱいですが、3回ほど見ていると、私はやっと何を言っているのか理解できました。

15分ほどの動画です。お時間のあるときにどうぞ。

※字幕が表示されない場合は、字幕ON/OFFボタンをクリックするか、設定ボタンをクリックして表示の設定をすれば表示されるようになります。

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