乾燥肌でかゆみがおこるメカニズムを知ると対策しやすくなる

乾燥肌でかゆみがおこるとつらいです。

かゆくて寝られないこともありました。寝ているとき、無意識にかいていることも。

しかし、かゆみのメカニズムを知って対策をすると、かゆみが自然と治まるようになりました。

単純なメカニズムですので、ぜひ知っておいて、乾燥肌のかゆみと向き合いましょう。

 

かゆみのメカニズム

正常な肌の場合、かゆみを伝える神経は、表皮と真皮のさかい目までのびています。

ところが、角質層から水分が蒸発して肌が乾燥した状態になると、かゆみを伝える神経は角質層のすぐ下までのびてきます。

角質層はわずか0.02mmしかありませんので、肌表面のすぐ近くまでかゆみを伝える神経が来ていることになります。

そうなると、ちょっとした刺激で脳がかゆいと感じます。

どうでしょう、乾燥肌のかゆみのメカニズムは単純でしょう?

 

かゆみを止めるには

乾燥肌のかゆみのメカニズムから、表皮の部分を正常な状態にすれば、かゆみを伝える神経はもとの位置にもどり、かゆみは止まります。

正常な状態にする方法は、次のページなどに書いています。

>>顔の乾燥対策|乾燥肌の正しいスキンケアと最適な化粧品とは
>>肌の乾燥対策でやってはいけないこと|○○のせいにしていない?

簡単にまとめだけを書くと、次のようになります。

 

顔が乾燥している場合のスキンケアの流れ

・正しい洗顔方法で顔を洗う。
・乾燥肌には、固形石鹸がおすすめ、特に牛乳石鹸。
・化粧水はつけなくてよい。顔につける化粧品の数を減らす。
・セラミドが入った美容液を使う。
・ワセリンを使う。

 

顔以外の肌が乾燥している場合の体の洗い方

・石鹸やボディーソープで体を洗いすぎないようにする。

・服を着て外気にふれる部分の肌と、耳の裏、ワキから乳輪、デリケートゾーンにかけてのマンマリーラインだけボディーソープを使う。

※マンマリーラインには、ニオイ(体臭)の原因となるアポクリン汗腺が集中しています。

・背中を洗わないでおくと、かゆみが止まる可能性がある。

・ぬるま湯で長めの入浴をすると冷え性には効果的で、乾燥肌の解消につながりますが、長すぎると肌の水分を守っているセラミドなどの物質がとけだすことがあるので注意。

・下着は、天然素材100%の綿や絹を使う。

 

乾燥する季節のすごし方

乾燥する冬場は暖房器を使用する機会が増えます。

現在では、石油ストーブや石油ファンヒーターに代わってエアコンによる暖房が主流です。

それと同時に、肌、のど、目、髪が乾燥するという悩みがでてきました。

エアコンには加湿機能がありませんので、室内の温度が上がれば上がるほど、室内の湿度が下がってきます。

室内の湿度が40%以上あると、ウイルスが死滅すると言われています。

湿度が60%以上だと、カビやダニが発生します。

ということは、40%~60%が快適な湿度だと言えます。

肌が乾燥しているなら、室内の湿度を60%近くで保つとよいでしょう。

用意するのは、湿度計と加湿器。

加湿器の他に、洗濯物を干しても加湿できますが、安定した湿度が保てないというデメリットがあります。

石油ストーブや石油ファンヒーターの場合、水蒸気が出ているので加湿する必要がありません。

いずれにしても、条件によって湿度は変わってきますので、湿度計を見て室温を調整しましょう。

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