顔が乾燥してお困りなら、スキンケアは非常にめんどうですよね。
それでも乾燥肌が改善しないのなら、もう一度基本的なスキンケア方法をチャックしてみてはいかがでしょうか。
この記事では、正しい洗顔方法、化粧水や美容液の選び方などをご紹介しています。
正しい洗顔方法
1.32度ほどのお湯を用意する。
2.そのお湯で顔を少しぬらす。
3.石鹸などの洗顔料で弾力のある泡をつくる。
4.まず、皮脂量の多いTゾーンとUゾーンに泡をのせる。
5.指の腹で泡をのばしなじませる。
6.できるだけ直接指が顔の皮膚に触れないようにする。
※泡だけで顔を洗う感じ。
※あごニキビを防ぐためにあごも忘れずに!
7.ぬるま湯で手早くすすぐ。
※洗顔料が残らないように。
※バシャバシャとすすがないこと。
8.清潔なタオルで水気を残さないようにやさしくふきとる。
※決してタオルで顔をこすらないこと。
※タオルを顔に軽く押す感じ。
朝は洗顔料を使わずに、お湯だけで顔を洗いましょう。
参考:『図解 がまんできない!皮膚のかゆみを解消する 正しい知識とスキンケア』(日東書院)
知っていることばかりかもしれません。
しかし、習慣になるまでは、とてもめんどうなことです。
洗顔料の選び方
洗顔料とは、洗顔石鹸、洗顔フォーム、洗顔クリーム、洗顔ジェル、などのことです。
乾燥肌には、固形石鹸がおすすめです。
固形石鹸には余分な油分が含まれていませんので、洗顔後につける美容液などの成分の浸透をさまたげません。
おすすめは牛乳石鹸です。
赤箱と青箱がありますが、赤箱にはスクワランという保湿・殺菌成分が入っています。
赤箱にはローズの香料が、青箱にはジャスミンの香料が入っています。
その他の成分は同じです。
石ケン素地、香料、乳脂(牛乳)、スクワラン、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTA-4Na
<青箱の成分>
石ケン素地、香料、乳脂(牛乳)、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTA-4Na
※EDTA-4Na(エチレンジアミン4ナトリウム、エデド酸4ナトリウム)
ニキビも気になる方は、殺菌作用のある赤箱をおすすめします。
固形石鹸のデメリットは泡立てにくいということですが、泡立てネットを使えばいいですね。
また、つっぱることがデメリットとしてあげられますが、あとで美容液や乳液、クリームをつければすむことです。
西日本の方は赤箱を、東日本の方は青箱を使う方が多いそうですよ。
その他の洗顔料が乾燥肌にダメな理由
洗顔料にセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されていても、結局は洗い流されてしまいますので、あまり意味がありません。
洗顔の時点で、余分な成分が角質層に浸透してしまうと、角質層内にある保湿成分であるセラミドやNMF(天然保湿因子)などのバランスがくずれてしまい、肌内部の水分が蒸発してしまう可能性があります。
【泡タイプ】ポンプを押すと泡が出てくる洗顔料がありますが、発泡剤や強い界面活性剤が使われていることが多いです。
発泡剤や界面活性剤は、肌に大きな負担をかけてしまいます。
【洗顔フォーム】洗顔フォームには油分が多く含まれていますので、洗い上がりがしっとりします。
しかし、油分が多いと、その後につける美容液の成分の浸透をさまたげてしまいます。
【洗顔ジェル】洗顔ジェルは、洗浄力が強いのが特徴です。
洗浄力が強すぎると、乾燥肌や敏感肌にはよくありません。
化粧水
顔を洗った後、お風呂から上がった後、化粧水をつけるとさっぱりしますよね。
しかし、もともと化粧水は使わなくてもよい化粧品です。
しばらくの間、肌をみずみずしく整えるのも化粧水の役割ですが・・・
化粧水の80%以上は水です。
水なので、顔にぬってもすぐに蒸発します。
なんのために存在するかというと、さっぱり感をあじわうためです。
スーッとしたそうかい感を演出しているのは、配合されているエタノール(アルコール)です。
化粧水に保湿効果などを期待しないほうがいいでしょう。
化粧品をあれこれ使うのも、顔が乾燥する原因になりますので、一つ減らすとすれば化粧水が第一候補にあがります。
美容液
角質層内の水分を守っている最大の物質がセラミドなので、乾燥肌にはセラミドが配合された美容液が最強です。
乾燥肌はセラミドが不足しているので、補給するわけですね。
ちょっぴり値段が高いけれど、乾燥肌にはぴったりの大人の美容液です。
容器や箱に書かれている成分を見て、ただ単に「セラミド」と書かれている美容液はさけた方がよいです。疑似セラミドの可能性があります。
「セラミドEOP」や「セラミド1」というように、英字か数字が書かれているのものを選びましょう。※最近は、「セラミド+英字」に統一されつつあります。
セラミド美容液オススメ3選
1.ETVOS(エトヴォス)「アルティモイストセラム」
ETVOSでは、「モイスチャライジングセラム」が有名で人気がありますが、2021年9月に発売された「アルティモイストセラム」もオススメです。
<オススメする理由>
・5種のヒト型セラミドとナイアシンアミド(ビタミンBの一種)が、乾いた肌に潤いを与えます。
・これ1本で美容液と乳液の保湿効果があります。
と言っても、いきなり高濃度のセラミドが浸透すると、肌がヒリヒリする場合があります。
トライアルセットが用意されていますので、肌に合うか確認してください。
2.アルビオン 「エクラフチュール d」
『@cosme クチコミランキング 2018年保存版』の美容液・ブースター部門で、1位になっている美容液です。
2018年10月に「エクラフチュール d」としてリニューアルされています。
肌につけた瞬間にスーッと浸透し、角質層内はうるおって、外はサラッとします。
そして、ふっくらとキメ細かいハリのある肌に整えます。
3.勇心酒造 「ライースリペア エッセンス」
セラミドは配合されていませんが、セラミドを育てるための美容液です。
世界で唯一、皮膚の水分保持機能改善効果が認められた「ライスパワーNo.11」という成分が配合されています。
結局、セラミド配合化粧品をぬっても、肌の水分保湿機能がおとろえていれば、乾燥肌から抜け出ることは困難です。
セラミド塗る→乾燥→セラミド塗る→乾燥・・・の繰り返しですね。
そこで、肌の内からセラミドを育てる化粧品をご紹介することにしました。
コーセーの「ONE BY KOSE セラム ヴェール」が有名ですが、コーセーにライスパワーNo.11のエキスを提供しているのが、勇心酒造(ゆうしんしゅぞう)です。
「ライースリペア エッセンス」は、その勇心酒造がつくった本家本元の美容液です。
トライアルセットが用意されていますので、試してみる価値はあります。
クリーム
たいていの方は、スキンケアの仕上げとして、肌の水分が逃げないように、クリームやオイルでフタをしていると思います。
乾燥肌の場合は、角質層まで浸透するクリームやオイルを使うと、角質層に存在して水分保持の役割をしているセラミドなどとのバランスがくずれてしまい、逆効果になることがあります。
セラミドをプラスした後は、角質層まで浸透しにくい「ワセリン」の使用をオススメします。
ワセリンでも刺激を感じたり、粉をふくぐらい乾燥している、ベタつきが気になる場合は、「プロペト」がオススメです。
プロペトは、白色ワセリンからさらに不純物を取り除いたものです。
プロペトは、医療用の医薬品なので市販されていませんが、一般用医薬品(第3種)の「プロペトピュアベール(第一三共ヘルスケア)」ならドラッグストアで購入できます。
<ワセリンのぬり方>
少量(米粒ほど)を手に取り、手のひらで温めながら手のひらにのばします。
そのまま顔をおおうように優しくプッシュするか、軽くすべらせます。
まとめ-顔の乾燥を克服し本来の肌を取り戻すには-
顔の乾燥対策として、乾燥肌に正しいスキンケア方法や最適な化粧品をご紹介しました。
まとめると次のようになります。
・洗顔料は牛乳石鹸などの固形石鹸がおすすめ
・化粧水に保湿効果をあまり期待しない
・美容液はセラミドが入ったものをつける
・美容液のあとはワセリンをつける